同意 consent

私たちは、日常生活において、いろいろな場面で、周りの人の同意を得ています。

「相手はどう思っている?」と、明確に意識して同意を得る場面もあれば、無意識に同意を得ている場面もあるでしょう。

 

これまでのコミュニケーションを振り返る中で、同意を得ることは、他の人と、よりよい関係性を築いていくうえで、欠くことのできない要素だということを、経験的に知っているのではないかと思います。

 

同意を得るには、『自分がどう思っているか伝える』ということが大切です。

 

うまく言おう!早く言おう!・・・等々と思わなくても大丈夫!!!

 

落ち着いて、丁寧に、自分自身の言葉で、はっきり、直接、相手に伝えてみましょう。

 

そして、『相手の想いに耳を傾ける』ということも、とても大切です。

このとき、『まず相手をrespectする姿勢を忘れない』ということが大前提になるのではないでしょうか。

 

相手が自分と同じ思いの時もあれば、そうでない時もあります。

 

相手は自分と違う存在なのですから、自然なことです。

 

はっきり返事が返ってくることもあれば、そうでない時もあります。

 

相手の想いがよくわからない時には・・・・

相手に尋ねればいいのです!!!

 

それでもよくわからない時には・・・・

決して、「YES」(同意)ではありません!!!

 

相手の想いがはっきりわからない時には、「NO」(同意していない)とみなし、相手の想いに寄り添っていきましょう。

 

一度、同意したことは、変更することはできないのでしょうか?

いいえ。そうではありません。

 

『やっぱり、やめたい!』という気持ちになった時には、

自分自身の気持ちに添って、相手にそれを伝えても大丈夫!!!

 

気持ちの変化に対して、相手は、快く受け入れてくれたり、驚いたり、悲しんだり、怒ったり・・・・。

様々な反応をすることでしょう。

 

ですから、『やっぱり、やめたい!』という気持ちの変化を相手に伝える時にも、その理由、つまり、今の自分の気持ちを丁寧に伝えていくことが、相手を思いやるということであり、ひいては、相手とのより良い関係づくりにつながっていくのではないかと思います。

 

性的同意(Sexual Consent)という言葉は、聞いたことがありますか?

誰かと性的な行為をする際に、お互いに、『積極的にしたいかどうか』を確かめ合うもので、近年、社会的認識が広まりつつある重要な価値観です。

 

保護者の方は、お子様が幼い頃より『同意』ということを大切に子育てされると、『性的同意』についても伝えやすくなります。

 

「○〇して~」とお友達に言われても、

必ずしも「いいよ」と言わなくても大丈夫

「いやだよ」と言っても大丈夫と、ぜひ、教えてあげてください。

 

そして、「だって、○〇だから」と、「いやだよ」の理由をお子様が伝えることができるように、見守ってあげてください。

 

最後に、『同意』について、とても分かりやすく描かれた本のご紹介です。

 

 『子どもを守る言葉「同意」って何?YES、NOは自分が決める!』

レイチェル・ブライアン作 中井はるの訳

 

動画もぜひご覧ください。

 

「Consent for kids」(日本語字幕付き動画)https://m.youtube.com/watch?v=h3nhM9UlJjc

「Tea Consent」(日本語字幕付き動画)https://m.youtube.com/watch?v=oQbei5JGiT8